記憶と軌跡

いつの日か 世界は 共に歩む   act:6   記憶

・ いつの日か 世界は 共に歩む    ゆき編 ・

act:6   記憶


(ごめんなさい 伊織さん やっぱり 私一人じゃ 何にも出来なかった

「どうして 一人なんだ? どうして 俺を呼ばない?」

(私は 誰かに頼って 誰かに迷惑かけて ばっかりだから・・・

「頼るのは 悪いことじゃない 迷惑でもない 少なくとも 俺にとっては」

(『雪華』に言われた 最初から諦めてるって ショックだった・・・本当のことだから

「お前が 努力していることは みんな知っている だから 助けたいと思っている」

(イオリさん どこにいるの

「ここに。 いつでも 見てるよ」

・・・お願い 力を 貸して


コギー「いいヨ。 ちょっとダケね?」

返事は 予想外のところから 唐突に聞こえた

吹き飛ばされた時 コギーちゃんの足元に転がっていったのだろう

・・・でもコギーちゃん

どうして

笑っているの?

「・・・あなた・・・ アタシの邪魔をするの?」

『雪華』が 怒りに満ちた声で問う

コギー「不完全のまま奪ってモ アナタではどうにもできないカラ」

「知っているなら 邪魔しないで!!」

先ほどの 炎の塊が コギーちゃんを襲う

それは

コギーちゃんを包んだかと思ったら

急速に 霧散した・・・

「なっ!?」

コギー「オリジナルの力が 知れてるカラねw」

ニッコリと 笑わない瞳で 笑顔をつくる

コギー「雪ちゃん。 ダーク雪ちゃんを倒せるのハ 雪ちゃんダケだからね」

驚きで 呆然としていたのと

言われた言葉の 意味を掴みかねていると

コギー「足止め してアゲル 頑張ってw」

言うと同時に 『雪華』の足元に 円陣のようなものが 現れ

同時に 『雪華』が後ろに飛びのく・・・ことは できなかった

見えない何かに引っ張られたように ぐん、っと円陣の上に戻された

「っ! こんなもの!!」

剣を床に突き立てて 円陣を崩そうとする

ヴゥン・・・ と鈍い音がして 剣が弾き返され

四方から放たれた雷撃が 『雪華』を襲う・・・

雪華「コギーちゃん! 私大丈夫だから!」

コギー「無理ダヨ」

あっけらかんと断言されて 絶句する

コギー「雪ちゃん優しいカラ。 ね? 今のウチだよ」

差し伸べられた手を 思わず弾いて。

雪華「私は! 本当は戦いたいわけじゃない・・・!」

コギー「じゃあサ 伊織さんは どうナルの?」

思わず『雪華』を見る。

右手をだらんと垂らして こちらのやりとりを見ている

雪華「お願い イオリさんは どこ?」

「知らないって 言ってるじゃない・・・」

コギーちゃんを睨んだまま 魔道具を出現させ

しかし 魔道具は 何もせずに消えた。

コギーちゃんが 片手銃を構えていた。

『雪華』が 舌打ちする

コギー「雪ちゃん いいコト教えてアゲル ソノ『雪華』が 雪ちゃんの記憶を奪ったンだよ」

少し楽しそうに コギーちゃんが言う

雪華「え? 何の・・・記憶?」

先ほどの フラシュバックが 脳裏によみがえる・・・

コギー「記憶が なくなっテルことも 覚えてナイノ?」

やれやれ、といった調子で 首を振る

コギー「じゃあもうイイや やってみなヨ」

言うと同時に 円陣が消える

『雪華』は 武器もださず 動かない。

私も武器を置いて 少しずつ近づいていきながら 話かける。

雪華「私の 記憶・・・ ここではない どこかの記憶」

雪華「いつも私を 支えてくれた 誰か ・・・あなたには わかるの?」

「・・・わかるよ アタシの持ってる記憶が アタシのものじゃないことも 知ってる」

雪華「私の記憶を 奪ったの?」

「違う 気付いたら持ってた アタシのものだと 信じたかった ・・・ねぇ」

少し うつむいたその表情は 読み取れなかったけど。

「アタシは 誰なの?」

泣き出しそうな その声は

この世界にきたとき 最初に「聞いた」声に似ていて・・・

手を伸ばせば 触れることのできる位置まできた そのとき

『雪華』が 突然顔を上げて

私を 突き飛ばして

雪華「っ!」

尻餅をついて 驚いている 私の目の前で

スローモーションのように

どこからか 飛んできた槍が

『雪華』を 貫いた・・・

【to be continued】
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by sakurayukika | 2007-12-19 12:50 | 小説
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